新たに設計および製作しました45プッシュプル真空管アンプです。45という真空管は、昔から音が良いとの定評がある3極管です。プッシュプルで動作させることで、音の良さに加えて、奥行きが感じられるようになったと思います。これは出力トランス（タンゴ製 FE-25-8）の優れた特性が、大きく影響していると思われます。この出力トランスを手にいれることは、今後かなり難しいと思われます。真空管：45(左チャンネル：RCA, Raytheon 各1本、右チャンネル：Raytheon,RCA 各1本）、12AU7(EH) 2本、6N6P(旧Soviet) 2本は全て付属します。出力トランスは、FE-25-8（タンゴ）、電源トランスはPMC-200M（ノグチ）、チョークコイルはLC-10-200D（タンゴ）です。出力インピーダンスは8Ωです。シャーシーはタカチSRDSL-10HGで、寸法は、370 mm（幅）x 254.5 mm（奥行）x 58.2 mm（高さ）（底板有り）、上面の色はシルバーです。アンプの重量は12.8 kgです。私が設計、製作および測定の全てを行っています。各種特性測定、試聴のため、30時間程度動作させています。45プッシュプルアンプの特性は、以下の通りです。(1) 周波数特性：8 Hz－95 kHz (-3 dB)、(2)出力電力：左：4.9 W、右：5.1 W (ひずみ率5%, 1 kHz)（入力電圧：800 mV）、(3) ダンピングファクタ－：1.6－1.8 (20 Hz－20 kHz)、(4) クロストーク：-72 dB (10 Hz－50 kHz)、(5) 残留雑音：左：0.8 mV、右：0.8 mV。アンプの回路図（測定電圧も記載しています）および測定した各種特性図は、真空管アンプと一緒にお送りします。