さよしぐれ［小夜時雨］【判型】大本1冊。縦254粍。【作者】萩原広道（葭沼）作。秋元安民序。【年代等】嘉永元年6月、鈴木高靹跋・刊。［大阪］秋田屋太右衛門板。【備考】分類「歌学」。本居宣長の『玉あられ』にならって作られたもので、書名も「あられ」を意識したもの。卑しい言葉遣いや近き世の人の歌風を真似ることを正すため、86項目を取り上げ、名詞・副詞・助動詞・助詞などの用い方や意味を論じている。初学者のためのもので、項目の立て方も統一的ではない。附録に「弁玉霰論評」「弁玉あられ論脱漏」を収めている。本書の後に『伊勢の家づと』（井上文雄著）が刊行された（「日本古典文学大辞典」参照）。★原装・題簽付き・極美本・書袋付き。【参考価格：日本の古本屋で、8640円（虫損本）～1万6200円】。