【Moss モス　stardome3 シリコンエクスペディション】

数々の歴史的な銘品を生み出したmossのラインナップの中でも
特に希少かつ実用性に優れたシリコンエクスペディションのスタードーム3です。
モスのテント自体も希少ですが、その中でも超がつくほどレアなテントです。
少々長い説明文ですが、魅力や希少さをお伝えしております。ご興味のある方はぜひご一読ください。

シリコンエクスペディションについて
シリコンエクスペディションとは、当時メーカーから純正のオプションとして設定されていました。
フライシートがいわゆるシリコンコーティングのナイロンで作られており、生地の軽さと引き裂き強度の強さが売りでした。
そのためより過酷な環境で使用するためのオプションとして設定されていたようです。

40デニールのリップストップナイロンにシリコンコーティングが施してあリます。フライシート、本体の裾とエントランス面、そしてスタッフバッグにもこの生地を採用しています。

設定にも下記の2種類あったようです。
①シリコンコーティングのフライシートのみ別売
②インナーの黄色の生地とフライシートがシリコンコーティング

今回出品するのは②です。そして②に採用されているポールは、
前述したように過酷な環境での使用を想定し、「ポールの径が通常より太い」という特徴があります。

そして何より特徴的なのが【mossなのにベタつかない、臭くならない】という点です。
ベタつきやモス臭は、フライシートに施されたポリウレタンコーティングの加水分解による劣化が原因です。
シリコンエクスペディションはそもそもシルナイロンなのでポリウレタンコーティングがされていません。
そのため、ポリウレタンコーティングよりも耐久性、耐水性に優れていながら、mossの最大のデメリットであるベタつきと匂いをクリアしています。

ただ残念ながら、発売された当時のアメリカではシルナイロンのテントを州法で禁止している州が多かったようです。
理由としてはシルナイロンの引火性によるものとのことですが、燃やそうと思ってバーナーで炙ったりしない以上問題はありません。
そういった背景もあり、生産数が少なく国内の弾数も非常に少ないです。

スタードーム3について
スタードーム3は、その名の通り星を見ることができるテントです。
インナーのみでも美しいシルエット、張り姿であることに加えて、天井部分をメッシュにすることが可能です。
それにより、横になって夜空を見上げながら過ごすことが出来る、ロマンチックなテントです。
クロスした2本のポールを、センターのアーチ上のポールが支える事でポール同士の交点が増え、耐風性にすぐれています。


状態について
①モス臭、ベタつきについて
私は無いと考えております。
シリコンエクスペディションもインナーのボトム、スリーブの赤い部分はPUコーティングがされているためベタつきます。
最初に手元に来た時は若干の臭いとベタつきがありましたが、
私の方でニクワックスを使った軽減処理をしたところ無くなりました。
そのためスリーブも通しやすく手がベタつくこともありません。

②ポールについて
一部のポールの一節が純正のリプレイスメント品に交換されています。
色が異なるため気になるかもしれませんが、設営するとスリーブ内に隠れるため問題ありません。
また、ポールの径も同じですので実用性や耐久性に問題はありません。

また、テントのシルエットの特徴の都合上、どうしてもカーブがキツくなり曲がりやすくなります。
こちらのテントも一部ポールに曲がりがありますが、商品の特性上ということをご理解ください。

③その他
・グロメット跡について
インナーのフロアにグロメットの跡がついています。
これはモスに限らずビンテージのテントにありがちな状態です。

・収納袋について
油性ペンでモデル名が書かれています。
その他は店名？なのか分かりませんが、気になる方はご遠慮ください。
個人的には現地アメリカで書かれたのかと想像すると、何だかワクワクしましたが。

※ここまでお読み頂いた方は、ビンテージテントの中でも希少で状態の良いものだとお分かり頂けたかと思います。一方で私の主観に過ぎないということも事実です。完璧な状態、ビンテージテントの扱いが分からない、神経質だという方は入札をご遠慮ください。ノークレームノーリターンでお願いします。
落札後のキャンセルも無しでもお願いします。

最後に
シリコンエクスペディションについては市場に出回ることが少なく、過去にも数件しか履歴がありませんでした。
ビンテージテント好きの方でも、シリコンエクスペディションの存在自体を知らない方がたくさんいます。
まさに一期一会のテントですので、ぜひご検討ください。

私としては一生所持していくつもりでしたが、家族構成の変化に伴うキャンプスタイルの変更が手放す大きな理由です。
購入してから3回ほどしか使用しておりませんので非常にもったいないのですが、その分長く使うつもりでしっかりとメンテナンスをしました。
保管も風通しのいい24時間空調の効いた部屋で、乾燥剤と共に保管しておりました。

とても名残惜しいのですが、この銘品を永く大切に使って頂ける方にお譲り出来ますと幸いです。
とは言え私もそれなりの価格で購入しましたので、即決価格は設定させて頂きました。
ご質問があれば何なりとお申し付けください。

よろしくお願い致します。